仮想通貨のモナコイン(Monacoin)が過去最高値700円超えを記録しました。(2017年10月13日現在)
何と3日でほぼ14倍です!ビットコインが2017年初頭から10か月で6倍に値上がりしていますが、モナコインはわずか3日間でほぼ14倍。尋常とは思えない動きですね。
大手取引所のbitFlyer(ビットフライヤー)が、10月初旬にモナコイン(Monacoin)の取扱いを始めたばかりの折、なぜ、いきなり高騰したのでしょうか。
今回は、そんな3日でほぼ14倍を記録したモナコインの急騰の理由を探り、ビットコインのように数万倍になる可能性はあるのか、長期チャートで歴史を振り返りながら今後の将来性について考えてみたいと思います。
12月再急騰!ということで記事を書きました(12月9日)
その前に、そもそもモナコインって何なの?と思われている方のために、まずはモナコインについて説明しておきますね。
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Contents
モナコイン(モナーコイン)とは
ビットコイン以外の仮想通貨のことをアルトコインと呼びます。そのアルトコインは世界中で1000種類以上あるといわれていますが、モナコインはその中のひとつです。
モナコインの大きな特徴は日本生まれの仮想通貨ということ。同じアルトコインのひとつ「ライトコイン」のプログラムをベースい開発された仮想通貨です。
既に数年前からホリエモン(堀江貴文氏)が推している仮想通貨として話題になったりしています。
モナコインは2チャンネルから誕生した仮想通貨
∧_∧ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
( ´∀`)< オマエモナー
( ) \_____
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(__)_)
このマーク、ご存知の方も多いと思います。そう、インターネットの掲示板「2ちゃんねる」のアスキーアートのキャラクター「モナー」です。
モナコインは、「2ちゃんねる」のソフトウェア板で、ライトコインという別の仮想通貨をベースにワタナベ氏(Mr.Watanabe氏)によって開発された仮想通貨です。
そう、2ちゃんねる発の仮想通貨なので、モナコインの流通ロゴはこのキャラクターをモチーフにデザインされています。通貨単位はモナ/モナー(MONA)です。
クリエイターへの投げ銭「投げMONA」で利用
モナコイン(MONA)は、ニコニコ動画やPixivといったサービスで、作品を見た人たちが配信しているクリエイターに対し、モナコインを送金するという投げ銭的なことが行われています。この投げ銭は「投げMONA」とも呼ばれ、コミュニティー内では活況です。
自分たちの作品を配信している作者たちは、自分のプロフィールにモナコインのウォレットアドレスを掲載しています。その作品を見た人たちがその掲載アドレスにモナコインを送金するという仕組みです。
2ちゃんねる発らしく、ゲーム感覚たっぷりの活用のされ方ですね。
モナコインの仕様
モナコインの開発概要は以下の通りになります。
- 名称:「モナコイン」「モナーコイン」
2ちゃんねるや投げMONAをしている皆様の多くは「モナーコイン」と記載していますが、bitFlyerやZaifでは「モナコイン」という銘柄で取引されています。どっちでも通用するようですが、古くからの保有者はモナーって伸ばしてますね。 - 公開:2013年
- 開発者:Mr.Watanabe/わたなべ氏(2chpool※◆bzJIFpVqts)
※2chpoolはLitecoin(ライトコイン)などの採掘(マイニンク)場で、わたなべ氏によって運営されていました。 - ハッシュアルゴリズム:Lyra2REv2
- 発行量の上限:1億512万枚(ビットコインの5倍)
- ※参考ビットコインの発行量の上限:2100万枚
モナコインHP:モナーコインプロジェクト
モナコイン急騰の理由
さて、今回、bitFlyerが取扱いをはじめて14日目に720円の高値をつけ、2週間で14倍になったモナコイン。厳密には12日の夜から急騰したので3日で集中高騰したわけですが、それはどんな理由からでしょうか。
市場ニュースや、専門家の見解、仮想通貨に詳しい方のTwitter発言から、以下の理由が考えられます。
- 認知度が一気に上がったこと
- モナコインのハイスペックさに対し時価総額が格安
- 唯一日本産コインの存在に注目
- 外国人買いが急増している
高騰理由1:認知度が一気に上がったこと
2017年10月2日、bitFlyer(ビットフライヤー)がモナコイン(MONA)の取引を始めました。bitFlyer(ビットフライヤー)は60万人以上のユーザー会員数を持つ日本最大手の取引所です。公式サイト、メルマガの告知、他、露出ステージが広がって、認知度が一気にあがりました。
高騰理由2:モナコインのハイスペックさに対し時価総額が格安
知る人が増えれば、注目度は上がりますね。そこで、それが良いものであれば人気が出ます。
その点、モナコインは、既にきちんと認知されているライトコインをベースに開発されていて、Segwit(セグウィット)※も導入。取引処理速度は現状ビットコインよりも上という結構ハイスペックなコインであることが、より注目を集めているようです。
※Segwit(セグウィット)とは
仮想通貨の取引処理を圧縮してデータ量を小さくする処理のこと。これにより、処理負荷を軽くして、処理時間のストレスを軽くすることが出来ます。
上のチャートはライトコインの2017年の価格推移。現在6,000円台で、9月に10,201円の最高値を付けています。
上のチャートはモナコインの2017年10月の価格推移。
モナコインはライト同等の性能なのに50円程度だったわけですから、それに目を付けた人々が買いたいと思うのは当然。結果3日で14倍の721円の最高値をつけましたが、それでもまだライトコインの10分の1です。
急騰する仮想通貨には中身のない仮想通貨を誰かが裏で操作して価格を釣り上げるというイカサマケースがありますが、モナコインは、スペックも良いしbitFlyerが取り扱うくらいですから、そこらへんの安心感で買われていたのではないでしょうか。
ちなみに、業界では、価値のないからっぽコインのことを「草コイン」と呼ぶそうです。
高騰理由3:唯一日本産コインの存在に注目
認知度があがれば、ユーザーは中身の精査をしはじめますね。そこで、モナコインが日本で開発されたJAPANメイドであることを皆が知ることとなりました。
先に書きましたが、モナコインは日本の掲示板サイト「2ちゃんねる」発。キャラクター「モナー」としては既に認知度はありますし、ホリエモンが数年前からイチオシしたいたコインということも人気を後押ししたのではないかと思われます。
ホリエモンは2016年の茂木健一郎氏との対談で、日本でビットコインが盛り上がらない理由として、「ビットコイン長者がいないから」と言及し、だったら、日本には日本のモナコインがあるんだから、「モナコイン」をもっと盛り上げて暗号通貨(仮想通貨)を広めていけばいいんじゃない?とコメントしています。
今回、モナコインを知る人が増え、多くの方が購入したっていうことは、日本において仮想通貨の普及のきっかけになるかもしれませんね。
高騰理由4:外国人買いが急増している
ビットフライヤーが取扱いを始めたことで、認知度が広がり買い注文が殺到している状況ですが、これは、日本人だけではなさそうです。
海外の仮想通貨取引所「Bittrex」でもモナコインがたくさん買われているようです。その理由としては、上記のすべて、つまり
- 仮想通貨の取引量が国内No1のビットフライヤーが新しく取り扱ったこと
- 既にSegwit(セグウィット)対応済みでライトコイン並みのスペック
- ライトコインに比べた格安感
が理由と考えられます。
モナコインが買える取引所
日本の取引所で、モナコイン(MONA)の取引が可能な仮想通貨取引所は以下になります。
◆仮想通貨国内取引量No.1
bitFlyer(ビットフライヤー)
◆マイナス手数料が魅力!
Zaif(ザイフ)
<注>今、Zaifさん口座開設者が殺到していて、通常よりも時間がかかっているようです。本人確認書類と入力を間違えると登録完了まで時間がかかってしまうので、注意してくださいね。
Zaifの本人確認完了までの状況(2017年12月現在の状況)
◆モナコイン等の取り扱いアルトコインを取引所スタイルで取引できるから手数料が安い!
bitbank(ビットバンク)
モナコインの歴史と今後について
2013年
2013年12月23日:「モナコイン」β(ベータ)版リリース
2013年12月23日に、仮想通貨Litecoin(ライトコイン)などを採掘するためのプール「2chpool」を運営していた、わたなべ氏(Mr.Watanabe)が、β(ベータ)版をリリースしました。
2014年
2014年1月8日:モナコイン取引所「もなとれ」開設される
「もなとれ」現在停止中です。
2014年7月:WBSで初のモナコイン土地売買取引ニュース
テレビ東京のWBS(ワールドビジネスサテライト)で、モナコインで売買された土地(長野県野尻湖畔)についてのニュースを報道。その後、認知が広がり、第1次高騰最高値99円を記録している
2017年
2017年10月:ビットフライヤーがモナコイン取扱いを開始
モナコインの今後の将来性
2ちゃんねる発のモナコイン。これまで、通貨としては主にニコニコ動画やPixivで作品に対する価値に対する投げ銭のように、限られたコミュニティーでの価値取引で活用されきました。
ゲーム的なイメージも強いので、その世界はちょっと…、と拒絶する人も多いかも知れません。ただ、仮想通貨としての機能スペックは非常に高く、既に圧縮処理ができるSegwit(セグウィット)実装済みなのは、ビットコインを凌ぎます。
同レベルの性能のライトコインをベースに開発されているモナコインは、いわばライトコインのバージョンアップ版。そう考えると、2017年現在7,000円前後のライトコインに比べて1,000円以下のモナコインはかなり格安感があるように思われます。
日本で開発されたハイスペックな仮想通貨モナコイン。今後、長期的にはライトコインの価格までは見込めるのではないでしょうか。
ホリエモンさんが日本発のコインを盛り上げていくプロジェクトなどを立ち上げたりしてくれれば、もっと値上がりを期待できるかもしれませんね。
<追記>
この記事を書いた後、2か月足らずでモナコインが2000円台をつけ、ライトコインも、3万円台になりました。というわけで、2017年の急騰の理由について記事を書きました。
まとめ
モナコインは2ちゃんねる発の日本製のアルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨
2017年10月高騰した理由は、
- ビットフライヤーがモナコインの取扱いを始めて認知度が一気に上がったこと
- 既にSegwit実装済みのハイスペックさに対し時価総額が格安なこと
- 唯一日本産コインの希少さ(ホリエモンも推している)
- 上記の理由から外国人買いも急増している
ビットフライヤーでモナコイン(MONA)の取扱いがスタートしたのは、10月初旬。1週目こそ40円~50円程度でしたが、12日からの3日間で一時700円台の高値をつけた急騰劇は驚きです。
個人的に10日前に57円で購入していまして、一時的に良い波に乗ってる感がちょっとドキドキしています。
と、57円で購入というフレーズだけにフォーカスしますと何だか一気にあぶく銭を手にしたように思うかもしれませんが、投資額は10モナコイン。具体的な取引状況は以下のとおりです。
・10月3日【購入】57.396円×10=574円
・10月13日【現在】680.834円×10=6,808円
・10月13日【含み益】6,234円
スケールがちっちゃくてスミマセン(笑)。10モナコインしか買わなかったのが本当に悔やまれます。高値をつけた2日後の15日になって、価格は500円前後に落ち着いていますが、それでもほぼ10倍です。もし、10,000モナコイン購入していた人は、57,400円が13日で5,740,000円に膨らんでいることになります。たらればの無念(^_^;)
これってやっぱり仮想通貨ならではの短期急成長劇です。他の投資にはありえないのが仮想通貨ドリームでもあります。
モナコイン今後の将来性はどうなのでしょうか。
一時的なお祭りだ、とうい意見、1,000円以下はまだ買いだ、という意見、いろいろあります。個人的にはスペック的には格安かな、と思っています。もちろん、一時的にアップダウンはあるかもしれませんが、長期的に見て、5,000円くらいをつけることがあるのではないかと目論みます。
興味のある方は、押し目で少し入手しておいても、期待できるかなと思います。ただ、でっかい夢にはでっかいリスクもついてくるので、そこらへんは自己責任で、ね。
毎日チャートチェックしながら、仮想通貨ドリームを妄想するだけでも楽しいかもしれませんよ。
◆モナコイン(MONA)は、以下の取引所で購入可能です。
bitFlyer(ビットフライヤー)
Zaif(ザイフ)
bitbank(ビットバンク)
<追記>2018年1月6日
その後、1000円以下を狙って少々買い増ししました。年末に第2次急騰で2500円超をマークした後、現在1000円前後で推移しているので、今のうちに、といった感じ。海外の取引所で上場になったりすれば、第3次高騰もあるかな、という期待を持っています。(あくまで個人的な見解です)
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