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ビットコイン分裂で新通貨ビットコインゴールド(BTG)、SEGWIT2Xが付与される!?配布条件ともらえる取引所は?

投稿日:2017年10月21日 更新日:

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またまたビットコインの分裂劇がありそうですね。10月24日にビットコインゴールド(BITCOIN GOLD)が誕生、次いで11月19日にSEGWIT(セグウィット)2Xが誕生する※想定が濃くなってきました。
※SEGWIT(セグウィット)2Xのハードフォークは延期になりました。11月にビットコインの再分裂はありません。

そんなわけでビットコイン市場は乱高下しながらも上昇中。前回、8月の分裂でビットコインキャッシュが誕生した時、各取引所でビットコイン保有者に、保有数分のビットコインキャッシュが付与(配布)されたので、今回もその実績を期待されて、ビットコインが買われているようですね。

それにしても、ビットコインはどうして分裂(分岐)を繰り返すのでしょう?不思議ですね。

そこで、今回は、ビットコインの分裂(分岐)によって誕生する(するかもしれない)2つの新通貨について説明していきます。

その前に、今回、ビットコインゴールド付与(配布)に関する決定や条件など現状をお伝えしておきますね。ビットコインゴールドをもらえる取引所も一覧にしています。

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【速報】ビットコインゴールド(Bitcoin Gold)付与する取引所

今回、10 月 25 日(水)に誕生するとみられるビットコインゴールド(Bitcoin Gold)について、日本仮想通貨事業者協会の方針※により、顧客に付与するかしないかは、各取引所に委ねられることになっています。

 ※ビットコインゴールドの付与、各社で判断へ 仮想通貨事業者協会

仮想通貨の交換業者で構成する日本仮想通貨事業者協会(JCBA)は17日、25日にも誕生するとみられている「ビットコインゴールド(BTG)」についての対応方針を固めた。顧客に新通貨を付与するかは各社に対応を委ねるとし、顧客への事前の説明責任を果たすこともあわせて決めた。仮想通貨交換業を管轄する金融庁からは特に異論は出なかったという。

引用:日本経済新聞社WEB版(2017年10月17日)

これを受けて、各取引所が対応条件を発表しています。

ビットコインゴールド(Bitcoin Gold)の付与を決定した日本の取引所(2017年10月24日10:00現在/随時更新)
bitFlyer(ビットフライヤー)link02 【付与数量】10月24日に繰り上がり(10月24日bitFlyerよりメールでアナウンス)
10月25日21:00頃の時点でお客様が bitFlyer アカウントで保有しているビットコイン現物の数量に応じて付与
【付与数量】未定(11 月 1 日以降)
【サービス停止期間】動向を見て判断
公開情報(PDF) link02
coincheck(コインチェック)link02 【付与数量】算出方法はそれぞれのアカウントにより異なる
付与されるBitcoin Gold = ((保有するビットコイン) + (ロングポジションで保有するポジション数量) – (ショートポジションで保有するポジション数量) – (信用取引で借入れているビットコイン))
【付与日】未定
【サービス停止期間】分岐に際し、サービスにおける機能の停止の予定はなし
公開情報link02
BITPoint(ビットポイント)link02 【付与数量】分岐時に保有するビットコイン数に応じ
【付与日】未定
【サービス停止期間】分岐に際し、サービスにおける機能の停止の予定はなし
GMOコインlink02 【付与数量】分岐時(10月24日10:00)に保有するビットコイン数に応じ
【付与日】未定
【サービス停止期間】分岐に際し、ビットコインの受入及び引出の受付を一時停止
公開情報link02

他、ビットコインゴールドがもらえる取引所の情報が入りましたら、追加してまいります。

さて、では、今回、2つの新通貨についての説明に当たり、そもそもビットコインの分裂って何なの?という方のために、分裂についての全体フレームをお伝えしておきますね。

ビットコインはどうして分裂(分岐)するの?

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ビットコインから分裂(分岐)した、またはする予定の新通貨は2017年のところ上図の3種類です。

  • 1回目分裂:8月1日「ビットコインキャッシュ」
  • 2回目分裂:10月24日「ビットコインゴールド」
  • 3回目分裂(予定)延期:11月19日「セグウィット×2」
    SEGWIT(セグウィット)2Xのハードフォークは延期になりました。2017年11月はビットコインの再分裂はありません。

このような分裂(分岐)がどうして繰り広げられているかといいますと、ビットコインの仕様の改善策に対して、関係者が意見を出し合うも、仲良くまとまらず対立してしまうからです。

ビットコインは、2009年誕生以来、ブロックチェーンという仕組みで取引記録をしていますが、その1ブロックのサイズは1MB(メガバイト)と決められています。10分間に1回更新が行われる換算で、10分に1MB以上のデータは処理はできません。

でも、ビットコインの取引量が増えてきて、取引の処理スピードが追いつかなくなっきたので、その改善策が課題となっていたわけです。これは業界ではスケーラビリティ問題と呼んでます。

スケーラビリティ問題についての記事はこちら

そこで、コア開発者、採掘者(マイナー)、取引所がそれぞれの立場から有利な解決案を出し合ってきました。でも、みんな仲良く意見がなかなかまとまらず、やっと、2017年5月、ニューヨークでBIP91という案で合意されて(New York Agreement:通称NYA)の準備がすすんでいたんですね。

このBIP91の内容が、2017年8月にセグウィット(Segwit)を行い、3か月後(つまり11月)にブロックサイズを2倍にするという改善案です。この案こそ、11月の分裂で誕生することになるであろうSegwit(セグウィット)2Xです。

よって、「Segwit(セグウィット)2X」に関しては、折込み済みだったんですね。

ちなみに、8月1日にビットコインのブロックの容量を1MBを超えた規格のビットコインキャッシュが生まれましたが、その際も従来のビットコインと互換性がない仕様のため、分裂(分岐)して新通貨を誕生させています。

※ビットコインキャッシュについての記事はこちら

ただ、ビットコインの取引記録の処理スピードアップに関しては、BIP91という案にもとづいて、8月にsegwit(セグウィット)※を行っていて、ウェブなどでの情報によれば、速度についてはかなり改善しているということです。

※segwit(セグウィット):ブロックを大きくするのではなく、格納されるトランザクション(取引データ)を圧縮して小さくすることで、ブロックのサイズは変えず1MBのままで取引スピードを向上させることができます。

なので、Segwit(セグウィット)2Xをわざわざ誕生させなくてもいいんじゃないの?という声もあったりします。

そんな折、ビットコインゴールドのハードウォークによる分裂が浮上。このタイミングでですか?っとツっこみたくなりますね。

では、いよいよビットコインゴールドについて、お伝えしていきます。

ビットコインゴールド(BTG)とは

 

bcg_logo

ビットコインゴールドは、香港のマイニンググループ「LightningASIC」が主導ですすめているもので、ビットコインからハードフォーク※してリリースを予定している新たな仮想通貨です。ビットコインではない仮想通貨なので、アルトコインということになりますね。

※ハードフォークについて
既存の仮想通貨の仕様を変更する際にベースとなる規定を無視し、既存の通貨に互換性がない新ルールを新たに適応することです。規格が異なると作動しませんよね?DVDがBluelayのプレーヤーで動かない、そんな感じです。

ビットコインゴールド(BTG)の仕様

ビットコインゴールド(Bitcoin Gold)は、ブロックサイズ(容量)は2MB。ビットコインの2倍ですね。マイニング(採掘)※にGPUを採用しているのが特徴です。

※マイニングについての説明記事はこちら

■仕様・特徴

  • ビットコインから分岐
  • ブロックサイズ※:2MB(ビットコインの2倍)
  • segwit(圧縮処理)に対応
  • GPUでのマイニングが可能
    ビットコインのマイニングと言えば「ASIC」というマイニングが主流。ASICの設計・製造には専門知識や技術が必要かつ費用も多額で新規参入は難しいのが現状ですが、GPUは個人レベルでも参入が可能なところがメリットです。

※ブロックサイズについて
取引データ(トランザクション)を格納するブロック(フォルダとか箱のようなもの)のサイズのこと。ブロックサイズが大きければ、取引を記述できるデータ容量が増えるので処理速度を上げることができます。
【Bitcoin Gold HP】 http://btcgpu.org/





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では、次に、11月に分裂(分岐)が予定されているSEGWIT2Xについてお伝えしていきます。

SEGWIT(セグウィット)2Xとは

segwit×2

前述したので繰り返しになりますが、ビットコインの取引処理スピードを向上させるために、コア開発者、採掘者(マイナー)、取引所がそれぞれの立場から有利な解決案を出し合い、2017年5月、ニューヨークで合意された、BIP91という案(New York Agreement:通称NYA)にもとづく既に予定されているハードフォークによる分裂(分岐)で誕生する仮想通貨です。

segwit×2は仮の呼び名で変更になるかもしれません。条件もまだ決定しておりません。

SEGWIT2Xの仕様

■仕様・特徴

  • ビットコインから分岐(する予定)
  • ブロックサイズ※:2MB(ビットコインの2倍)
  • segwit(圧縮処理)に対応

と仕様と使用を見ると普通っぽいのですが、現状況を知ると、「ん?」と思う問題もいくつかあります。

■SEGWIT2Xの問題点

  • コア開発者が極少数
    ウェブ上では、SEGWIT(セグウィット)2Xのコア開発者は1人もしくは数人という情報が出回っています。えーその人が病気になったらどーするの?「開発やーめた!」とか言ったらどーするの?ビットコインは400人以上いるという状況からして、といささか不安です。
  • 脆弱性が指摘されている
    リプレイアタックを未然に防ぐプログラムを組み込んでいという問題が指摘されています。リプレイアタックとは超カンタンに言えば、送金時にハッキングされること。それは困りますね。

ちなみに、SEGWIT(セグウィット)2Xの取引でリプレイアタックを防ぐ方法のひとつとして、個人保有アドレスと取引所間で、取引記録をさせておくというのがあります。取引のやり取りの紐づけをしておくということのようです。

そんなに問題があるのに、SEGWIT(セグウィット)2Xは、案外支持する人々がいます。

SEGWIT2Xを支持派と支持しない派

SEGWIT(セグウィット)2Xを推しているのは、ビットコインを採掘(マイニング)しているマイニングプール(マイナーの集団)です。

ビットコインを採掘(マイニング)して、ビットコイン報酬を得るマイナーは、設備投資にものすごくお金をかけます。採掘(マイニング)には超電気代がかかるのだそうです。そこで、たくさん報酬がもらいたいですよね。

その点、ビットコインの2倍の2MBのブロックサイズのSEGWIT(セグウィット)2Xを実装すれば、採掘枠も増えて、より多くの報酬を得る機会がもてるというのがその理由です。

一方、「ビットコインコア(コア派」と呼ばれるビットコインの開発者たちはSEGWIT(セグウィット)2Xについて、賛同していないようです。その理由は主にその脆弱性ということですが、他にもいろいろありそうですね。

11月に向けて、分裂(分岐)予定が噂されるSEGWIT(セグウィット)2X。今後はどうなるのでしょうか。取引所でもらえる対象になるのでしょうか。確定情報をキャッチしましたら、記事を更新していきたいと思います。

まとめ

ビットコイン分裂で新たにビットコインゴールド(BTG)、SEGWIT2Xが誕生する予定。

  • ビットコインゴールド(BTG)は10月25日分岐予定
    付与予定を発表している取引所は以下(2017年10月21日現在)

  • ビットコインゴールド(BTG)はブロックサイズ2MBでSegwit対応。個人でもマイニングしやすいGPUを採用
  • SEGWIT(セグウィット)2Xは、ブロックサイズ2MBでSegwit対応。脆弱性を指摘されている部分もある。開発者が少ないが支持者は案外多い。11月19日誕生予定だが未確定。

仮想通貨元年と呼ばれる2017年。ビットコインが社会に広まりつつ、新しい仮想通貨の誕生が活況ですね。

8月のビットコインキャッシュ、10月のビットコインゴールド、そして11月にはSEGWIT(セグウィット)2Xも噂される中、様々な思惑が飛び交い、ビットコインの価格の乱高下ぶりには、驚くのひとことです(^_^;)

ビットコイン分裂(分岐)によって誕生する新通貨ビットコインゴールド(BTG)の付与を期待している方は、取引所と付与(配布)条件などのチェックをしてくださいね。SEGWIT2Xについては情報を待ちましょう。

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