4月12日まで70万円前半で推移していたビットコイン(BTC)が久々に80万円台に戻し、勢いにのり88万円超えの場面も。1日たらずで15%以上値上がり。仮想通貨らしく、今回も一気にやってきましたね。
ビットコイン以外の仮想通貨ものきなみ急上昇。しばらく低迷していた市場に活気が戻ってきています。何だか、雪解けの土をぬって生えてきたつくしを発見した感覚、地味に明るい気分になったりしています(^_^;)
さて、今回の急騰。一体何が理由なのでしょうか?
ここ数日、仮想通貨関連ではポジティブなニュースが続いているので、今回は、暴騰の種と考えられる情報をまとめました。
日本の大手企業、仮想通貨参入の準備着々ですよ。
Contents
ビットコイン1日で15%以上高騰!
2018年4月12日午前中まで、70万円台前半で推移していたビットコイン(BTC)が、夕方くらいから急上昇。13日から14日にかけては90万円近くまで価格が伸びました。
今回の高騰理由は、大きく3つあげられます。
- yahoo!の仮想通貨事業参入のニュースがあったこと
- 日本大手企業の仮想通貨事業準備がすすんでいること
- 世界の大投資家が仮想通貨市場参入に前向きという報道があったこと
では、ひとつづつ詳しく見ていきましょう。
高騰理由1)yahoo!が仮想通貨事業参入を発表!
2018年4月13日、ヤフーは仮想通貨事業に参入すると正式に発表しました。ヤフーは子会社であるビットアルゴに、40%の資本を出資、2018年秋、取引所をスタートさせるとのことです。
ビットアルゴは既に2017年12月1日に金融庁の認可を取得済み。ヤフーは取引所にセキュリティ管理やサービスの運営ノウハウを提供していくようです。
ヤフーがバックについてる取引所って、かなり人集まりそうですよね?ヤフーの検索TOPに取引所のボタンが現れたりするのでしょうか。取り扱い通貨が気になるところでもあります。秋が楽しみですね。
ヤフー(4689)は13日、仮想通貨事業に参入すると発表した。子会社を通じ、仮想通貨交換事業者ビットアルゴ取引所東京(東京・渋谷)に資本参加する。ヤフーの持つサービス運営のノウハウを活用し、使いやすい取引所を目指すという。取引所サービスは2018年秋の開始を予定している。
引用:日経電子版2018/4/13 14:41
「Yahoo!ウォレット」に支払情報を登録して利用されている人は2,460万IDと公表されていますが、取引所をオープンしたら市場は一気に広がるかもしれませんね。
参考:Yafoo!japan各事業部における第1四半期の取り組み
高騰理由2)日本大手企業の参入準備着々!
Yahoo!(ヤフー)は仮想通貨事業スタートに向けて、既に「ビットアルゴ」を仕込んでいて、2017年に金融庁の認可を取得していました。そこで、気になるのが、既に金融庁の認可を取得しながら準備中の組織ではないでしょうか。
サービスをスタートさせる際のスタイルや取り扱いコインなどによっては、業界注目度が上がってきますから、第2次ブームも期待されますよね。
そして、チェックしておきたいのが、2017年2月開業が延期になっている、SBIバーチャルカレンシーズ(SBIVC)。SBIグループが運営する取引所です。
SBIバーチャルカレンシーズ、2018年夏めどに開業
「SBIバーチャルカレンシーズ(SBIVC)」は、「ビットアルゴ」よりもひと足早く2017年9月段階で登録を済ませているので、ビットフライヤーやザイフと同期です!(^^)!
こちらは、2018年夏をめどに準備がすすめられている、というニュースがあります。
SBIホールディングス(HD)子会社のSBIバーチャル・カレンシーズ(東京都港区)が開業に向けて準備を進めている仮想通貨の取引所で当初は、ビットコイン、ビットコインキャッシュ、イーサリアム、リップルの4仮想通貨を取り扱う見通しとなった。開業の時期については未定だが、今夏までの開業を目指す。
金融庁の動向や、3月開催の主要20カ国・地域財務相・中央銀行総裁会議(G20)で議論される見通しの仮想通貨に対する規制内容、各国の対応などを踏まえ、開業時期を決める。
仮想通貨業市場低迷中とはいえ、国内の大手企業は取引所運営に意欲的なんですよね。仮想通貨市場の発展、これからが本番かもしれません。
そういえば、LINEも2018年1月に金融関連の子会社を設立し、仮想通貨の参入を発表していましたね。
LINEが仮想通貨事業に参入
LINEは、2018年1月31日に、新会社「LINE Financial株式会社」を設立し、「LINE Pay」に続き、保険、ローン、仮想通貨(暗号通貨)などの金融事業領域をさらに強化すると発表しています。
LINEが提供する日々のメッセージサービス等での高いセキュリティに加え、仮想通貨を支えるブロックチェーンの技術を活かして安全性の高いサービスを目指す、ということです。
LINEの報告によれば、モバイル決済サービスの『LINE pay』は、登録ユーザー数が4000万人を超え、全世界での年間取引高が4500億円を突破しています。ユーザーをこれだけ囲い込める実力半端ないですね。
事業が本格稼働したら、今、仮想通貨に興味のない、主婦やOLなども普通に取引できるようなサービス作っていそう。どんなサービスを展開するのか、こちらも楽しみです。
参考:【プレスリリース】新会社「LINE Financial株式会社」設立のお知らせ
高騰理由3)世界の大投資家が仮想通貨への参入を計画のニュース
先日、金融マーケットの3頭のクジラ※が、仮想通貨市場への参入を計画している、という内容のニュースが国内外メディアで報じられました。
※「クジラ」とは、金融界の俗語で、豊富な資金力を持ち、金融市場への影響力が大きい投資機関、あるいは投資家の意味。
この3頭のクジラとは、以下の投資家さん。
- ジョージ・ソロス氏
- ロスチャイルド財閥
- ロックフェラー財閥
このニューズが、今回の仮想通貨の急騰に直接影響しているかどうかは分かりかねるところですが、影響力のある投資機関が仮想通貨市場への投資を視野に入れている、という情報は、期待感が大きく広がっているということは考えられます。巨大マネーが投入されれば、仮想通貨市場は活性化しますので、ね。
でも、この3頭のクジラさんは、金融業界でどれほどの影響力がある投資家さんなのでしょうか。今後のためにチェックしておきましょう。
■ジョージ・ソロス氏
ジョージ・ソロスはハンガリー系ユダヤ人で、「世界3大投資家」のひとり。慈善家、哲学者。自由主義的な政治運動家としても知られています。推定運用資産約2兆7000億円。
2018年4月12日のブルームバーグには、資産260億ドルのソロス・ファミリーオフィスが、仮想通貨取引を認可したという記事がありました。いよいよ参入ということでしょうか。
“Serious money is now entering the market for the first time,” Jeffrey Van de Leemput, an analyst at Cryptocampus, a business that offers trading courses, said in a email.“A couple days ago I helped set up a 200k btc transaction for Chinese buyers. … Soros etc are coming in, we will now see the start of the real bubble.”
【翻訳】トレーディングコースを提供しているクリプトカンパスのアナリスト、ジェフリー・ヴァン・ド・リームプット氏は、「真剣なお金が初めて市場に参入した」と語った。「数日前、私は200kBtC取引を中国のバイヤー。 …ソロスなどが入ってきて、今、本当のバブルの始まりを見るだろう」
George Soros, the billionaire investor who called cryptocurrencies a bubble in January, was said last week to have authorized his $26 billion family office to trade digital assets.
【翻訳】先月、クリプトカルトをバブルと呼ぶ億万長者の投資家ジョージ・ソロス氏は、資産260億ドルのソロス・ファミリーオフィスが、仮想通貨取引を認可したと言った。
■ロスチャイルド財閥
ロスチャイルド家は、ヨーロッパ最大のユダヤ系大財閥であり貴族。総資産額はもはや天文学的数字らしく、数千兆円~数京円規模とも言われています。
ロスチャイルド家といえばワイン。フランスボルドーの5大シャトーのうち、「シャトー・ムートン・ロートシルト」「シャトー・ラフィット・ロートシルト」はロスチャイルド家の所有ですね。どちらも庶民には手を出しにくい高級ワインですが(^-^;
ロスチャイルド家に関しては、既に2017年、ビットコイン・インベストメント・トラスト(GBTC)を通じて、仮想通貨を購入しているという情報が流れたりしていました。仮想通貨市場に、その天文学的な資産の一部でも投入されれば、大変なことになりそうですね。
仮想通貨市場上昇の波に乗って、利確できた際には、シャトー・ムートンをコレクトしてみたいものです。
■ロックフェラー財閥
ロックフェラー財閥は、アメリカ合衆国の豪富の一族です。
世界最大の石油トラストとして君臨した「ジョン・D・ロックフェラー」氏と、シティグループ創業者であり弟でもある「ウィリアム・ロックフェラー」氏によって、資産総額約1000兆円ともされる、スゴイ富を築きあげました。
2018年4月6日、ロックフェラー財団のベンチャーキャピタル部門であるベンロック(VenRock)が、ブルックリンの仮想通貨投資ファンドCoinfundと提携関係を結んだという発表がありました。
ベンロック(VenRock)のパートナーとして知られるデービッド・パックマン(David Pakman)氏はTwitterで、「私たちは多くの異なる仮想通貨の分散化技術をベースとしたサービスを立案しているコインファンド(coinfund)チームとの提携に興奮している」とツイートしています。
↓↓↓
We are thrilled to announce our partnership with @coinfund_io and to work together to build great, decentralized, cryptotoken-based products and services! https://t.co/jvOiX7Jf4B
— David Pakman (@pakman) 2018年4月6日
仮想通貨は、送金の安さ、速さに加え、機密性に優れていて、日々、その技術はブラッシュアップされています。これは、既存の金融機関での取引上での課題を解決する手段となりええますし、投資家が注目する価値は十分にあるといえます。
今回、仮想通貨市場へ前向きに準備をしている3つのクジラさん。今後の動向チェックは欠かせませんね。
まとめ
- 2018年4月12日からビットコイン1日で15%以上高騰!
- 高騰理由1)yahoo!が仮想通貨事業参入を発表!
- 高騰理由2)日本大手企業の参入準備着々!
- 高騰理由3)世界の大投資家が仮想通貨への参入を計画のニュース
今回は、ビットコインが久々に80万円を超えたので、値上がりの種と考えられる情報をまとめてみました。
上記記事の高騰理由に加えて、NEMの不正流出からサービスが完全復活がままならなかったコインチェックは、マネックスの参加で堅実運用の方向へすすんでいますし、ヤフーやSBIが取引所サービスをオープンしたり、LINEも本格展開してくると、まだ仮想通貨をやったことがない層へも一気に広がりそうですね。
その昔、インターネットでメールですら怪しいと多くの人に思われていたけれど、NTTの参入でインフラが整ってネットが一気に日常化したら、もれなくみんなのネットになりましたものね。
仮想通貨の仕組みを支えるブロックチェーンの技術はとても優秀で、大手企業が続々資本投入しているところからして、やっぱり仮想通貨って、カタチは変えても世の中に溶け込んでいくんじゃないかな、と個人的に思っています。
ヤフーの仮想通貨参入のニュースは非常に明るい気分になるニュースでした。
まだ、ビットコインや仮想通貨に興味はあるけれど、まだやったことがない人は、そろそろ一歩踏み出しておいてもいいかもしれません。
自分で取引するのは怖いから、比較的低リスクで少しづつはじめてみたいという方には、コイン積立がおすすめです。今回値上がりしたといっても、2017年12月の仮想通貨バブルの最高値に比べて、全体的に3分の1くらいの価格なので、第2フェーズの準備は今からが得策か、と。
個人的には2月からイーサとコインチェック流出で有名になったXEM(ゼム)の積立てをやっています。1週間前まで損してましたが、この3日間で月利7%になりました。年利じゃなくて月利ですよ。
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