ビットコインをはじめとする仮想通貨を使った詐欺、まだまだ増えているようです。
あなたも怪しいお誘いを受けていませんか?
知人から「絶対儲かる!」の断言付き投資をすすめられていたり、セミナーでおまかせ投資の類の商品説明を受けている、なんて方は、まずこの記事を一読してから判断を。
ビットコイン投資は自分の管理下で取引するのが最も間違いがない方法です。「まるっとお預け運用系」や「一口10万」など口数ですすめられたりする場合は、まずは一度疑ってみてください。怪しいと思ったら、金融庁でも相談窓口を設置してますので、お金を渡してしまう前にまずは相談してみてくださいね。
今回は「ビットコイン投資詐欺」勧誘の手口をピックアップしながら、カモにならない見極めポイントをお伝えしていきます。騙されないしっかり者の投資家になってガッツリ稼ぎましょう。
まずは、金融庁からの公的な注意喚起からチェック!
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Contents
詐欺に注意!金融庁が注意を呼びかける不審な勧誘
※引用:金融庁「改正資金決済法等の施行」案内ガイド(PDFファイル)
上図は金融庁から出ている仮想通貨法のリーフレットの巻末に記載してある詐欺事例です。どの事例も、ざっくり、
- 知らない人から
- 嘘くさい権威の推薦を武器に
- 「ここだけ」「今だけ」の限定勧誘される
という感じでしょうか。
詐欺師は「とっても良さそう♪」と思わせるプロ。心がなびいてしまうのも当然です。でも、「良さそう」で即決は自分セキュリティが甘すぎます。お金を振り込んでしまう前に、最低限「この投資怪しくないか?」の自問チェックを必ず行いましょう。
金融庁では以下の注意を呼びかけています。
もし、今、あなたがビットコインのような仮想通貨投資を勧誘されていて、上記にあてはまることはありませんか?だとしたらラッキー!ここで踏みとどまれますね。
自分の判断だけでは不安、という方は、信頼できる人や組織に相談してみましょう。
- 金融庁ナビダイヤル:0570‐016811(平日10:00~17:00)
- 消費者ホットライン:(局番なし)188(近くの消費者生活相談窓口をご紹介する窓口)
実際、ビットコインをはじめとする仮想通貨は、うまくけば超儲かります。他投資とは比べ物にならないくらいです。でも、必ずリスクも伴うことだけは忘れてはなりません。
そうはいっても、人間は弱いもの。公的にきちんと注意が呼びかけられていても、それでもやっぱり騙されちゃう人もたくさんいます。そこで、次に投資における詐欺の勧誘手口をわかりやすくまとめておきますね。
ビットコイン投資詐欺の手口5つの見極め方法
ビットコインをはじめとする仮想通貨の投資詐欺は、仮想通貨の知識がない人を狙います。知識がある人には、勧誘の「おかしなルール」がばれてしまうのでマズいことになるからです。おかしなルールを見極めるポイントは以下の5つ。
- 口数単位が決まっている勧誘
- 値上がり額を保証している勧誘
- 第2のビットコインで億万長者人生を誘う勧誘
- 代理販売を名乗る業者からの勧誘
- カフェで知人の知人という知らない人が現れて投資話をされる勧誘
これを知っておくだけでも、夢のような儲け話の裏に潜む怪しさをチェックできるはずです。そして、もう騙されたりしなくてすみます。
では、ひとつづつ、もう少し詳しく説明していきますね。
1)口数単位が決まっている勧誘
「一口10万円で、何口でも買えます」などと学校の入学寄付金めいたことを言ってくる人には気をつけましょう。10万、30万、50万、100のプランといった高額勧誘もあります。
でも、ビットコインの投資最低金額はもっとずっと少額です。取引所によって取引できる最低単位は異なりますが、
例えば、日本の取引所である「coincheck(コインチェック)」では0.005BTCから購入が可能です。これは、仮に1BTC40万円とした場合、日本円で2,000円程度です。
主要取引所のビットコイン取引最低単位について詳細はこちら
一口10万円というケースが最も多いようです。口数で勧誘されたら、一旦深呼吸。どうして口数?と聞き返してみましょう。
2)値上がり額を保証している勧誘
「3ヶ月で2倍になる!」「5年持てばあなたも億万長者!」と値上がり額を保証している風な投資勧誘をしてくるケース。これには気をつけなければいけません。
「3ヶ月で2倍になる!」「5年持てばあなたも億万長者!」は営業トークのサビのフレーズである場合がほとんどです。そのサビのフレーズの前後に「そういう可能性があるんです」とか「過去にそういうケースがあったんです」的な逃げフレーズは入っていないか、チェックしてみてください。
実際は、
- 「過去に3ヶ月で2倍になったケースがあった」ので、「今後も3ヶ月で2倍になる可能性がある」
- 「ある人が5年で億万長者になった実績があるので」ので、「あなたも5年で億万長者になる可能性がある」
という内容ではないでしょうか。確かに、可能性はいつだってあります。でもそれは値上がりだけでなく値下がりも、です。
その可能性に投資をすることを自覚して「買ってみるか」くらいのノリで投資できるなら、それもよいですが、値上がりの保証などどこにもないので、値上がり保証を信じ切るのはキケンです。
もし、逃げフレーズなしにプッシュしてくる場合は、入金後、連絡がとれなくなるケースが多いです。営業トークは一曲の歌のような物語があります。サビだけでノリノリにならないように注意したいですね。
3)第2のビットコインで億万長者人生を誘う勧誘
よくあるのが、ビットコインはもう値上がりしてしまったので、第2のビットコインを狙いましょう、というお誘い。もちろん、その考え方自体は投資戦略として問題ありませんし、値上がりの可能性も高いかもしれません。
そこで、気をつけなければいけないのが、既に取引所で取引されているビットコイン以外の仮想通貨ではなく、これから新しく発行する予定の仮想通貨への投資を促されるケースです。
ICO(Initial Coin Offeringの略)といって、仮想通貨の開発前に開発するための資金を募集するしくみがあるんですが、このICOをして資金を調達したものの、開発せずにドロンしてしまうケース、いわゆる「開発やるやる詐欺」は少なくないと聞きます。
中国政府は、2017年9月4日にICOを禁止を通達しています。
もちろん、理にかなった新しい開発ビジョンがある新しい仮想通貨もあります。ただ、その仮想通貨が開発されて育っていくには、それなりの時間がかかります。また、流通の可能性は未知です。
余剰資金がたんまりあって、チャレンジしてみたい方以外はおすすめしません。初心者は尚のことです。
4)代理販売を名乗る業者からの勧誘
無名の誰かが行う仮想通貨投資セミナーなどで時々「仮想通貨投資の総代理店」という資料を目にします。
結果からいえば、仮想通貨投資に代理店は不要です。セミナー内容で、取引所での取引方法などを教えていているだけならまだしも、代理販売で投資を呼びかけているならば、まぎれもなく詐欺です。
詐欺セミナーの特徴は、導入でビットコインの歴史や億万長者を生み出した背景などを語り、それなりに夢あるストーリーで盛り上げます。
そして、まだまだ値上がり必至的な話から、私どもは代理店やってますので、この機会に絶対投資した方がお得!一緒に人生変えましょう、的な着地です。
詐欺セミナーに出てしまったら、途中退場をするか、その勇気がなければ、傍観して詐欺師を逆に観察しておきましょう。笑顔の中の目だけは笑っていません(笑)
5)カフェで知人の知人という知らない人が現れて投資話をされる勧誘
今、都内のチェーン店のカフェやファミレスは「勧誘劇場」の大会場と化しているようです。ビットコインもそうですが、投資詐欺が後を絶たない状況らしいです。
2017年6月にTV東京のニュース番組WBS(ワールドビジネスサテライト)でHYIP(High Yeild Investment Program)を謳った詐欺について、報道してましたが、最近、ビットコインを始めとする仮想通貨の要素を盛り込んだ進化系プログラムもある様子。
「HYIP(ハイプ)」は、簡単に言えば「お金の横流しプログラム」で、ポンジ・スキームという手法です。
ポンジ・スキームとは
「出資してもらった資金を運用し、その利益を出資者に(配当金などとして)還元する」などと謳っておきながら、謳っていることとは異なって実際には資金運用を行わず、後から参加させる別の出資者から新たに集めたお金を(やはり運用せず)以前からの出資者に“配当金”などと偽って渡すことで、あたかも資金運用が行われ利益が生まれてそれが配当されているかのように装う詐欺手法
引用:ポンジ・スキーム – Wikipedia
具体的に例をあげますと、あなたが10万ずつ10人から月利10%で集めたとします。まずは全部で100万集まりますね。月利10%ですから、配当金として毎月10人に1万円づつ合計10万円を支払います。そうすると手元には90万残ります。元手0円で初月から90万円が手に入るわけです。
時にイレギュラーで元金を返して!という人もいるでしょう。でもそうした場合は、集めたお金の中からその人の分だけ戻します。2人返還してくれと言ってきても、70万円は手元に残ることになりますね。
全員が全員返還を求めてくるのは稀なので、結局、元手0円で70万は作れちゃうのです。
でも、それだとその時は良いけれど先細りになりますね。そこで、同投資プログラムを販売してくれるメンバーを集めます。手数料を10%のうち、2%とか3%とか一定の手数料を支払って資金を集めてもらうのです。自分が営業しなくても投資家を増やしていけるしくみです。
運用なんて誰もしてなくて、お金を横流ししているだけで、大元にどんどんお金が入ってくるしくみ。ねすみ講っぽいっすねっていうか、ねすみ講ですね、ハイ。
投資プログラムの説明には気をつけたいですね。
また、プログラムでなくても、先に説明にあった、代理販売のようなことをしている個人も多いです。成果報酬でマージンがもらえるからです。
「この人いい人だし、10万円くらいいいか」「嫌われたくないし」とかダメですよ。10万円は大切で、嫌われてもいいところです、ここは。
カフェではある程度ギャラリーがいるので、周囲からヘンな人と思われないように、動揺しても平静を装っちゃう場合もあるかもしれません。
日本人は特に、自己主張が苦手な人が多いので、その場の空気をへんに読んじゃって、投資にうなづていしまったり、も。
カフェでの投資勧誘では、空気は読まずに真実を読みましょう。
まとめ
ビットコインをはじめとする仮想通貨を使った詐欺が増えています。
- 金融庁でも注意を喚起。以下には注意
- 知らない人から
- 嘘くさい権威の推薦を武器に
- 「ここだけ」「今だけ」の限定勧誘される
- 怪しいと思ったら「消費者ホットライン」へ連絡を
- 金融庁ナビダイヤル:0570‐016811(平日10:00~17:00)
- 消費者ホットライン:(局番なし)188(近くの消費者生活相談窓口をご紹介する窓口)
- ビットコイン投資詐欺の手口5つの見極め方法は
- 口数単位が決まっている勧誘
- 値上がり額を保証している勧誘
- 第2のビットコインで億万長者人生を誘う勧誘
- 代理販売を名乗る業者からの勧誘
- カフェで知人の知人という知らない人が現れて投資話をされる勧誘
「そんな話にひっかかる人いるの?」と思うかもしれませんが、勧誘のプロは相談に乗るのが上手。悩み事をあれこれ打ち明けたりしていると、いろいろ優しくしてくれたりするので、いつの間にか弱みを握られている場合も多いです。
「〇〇さんなら大丈夫!」は、自分の希望的な思い込みです。
カフェで、セミナーで、知人からの電話で、「これって…」とちょっとでも思ったら、この記事を思い出してくださいね。
お金とプライベートはきっちり分けていきましょう。「怪しい」と思う投資話では、お金を振り込んでしまう前に、まずは金融庁や消費者ホットライン、信頼できる方に相談を!
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