ビットコイン取引の基礎知識 初心者入門ガイド 取引所

ビットコイン・仮想通貨「販売所」「取引所」の違いを比較!メリットとデメリットを知ってお得に投資しよう!

投稿日:2018年1月14日 更新日:

販売所・取引所違いタイトルビットコインやその他の仮想通貨が欲しいと思った時、入手の方法はいくつかありますが、初心者の方がビットコインを購入する場合、「販売所」または「取引所」を利用するのが一般的です。

簡単で手軽な入手方法としては、ポイントサイト等でタダでもらったりもできますが、ポイントだけに微々たるものすぎて、その後の運用には難しかったりしますので(^_^;)

ならば、「販売所」と「取引所」どっちを利用したらいいのでしょうか?ここ、迷うところですね。

そこで、今回は、ビットコイン「取引所」「販売所」の違いを比較しながら、それぞれのメリット、デメリットをお伝えしていきます。

「販売所」「取引所」以外の入手方法をチェックしておきたいという方は以下のお記事をご覧ください。
ビットコインの5つの入手方法についての記事はこちら

ポイントサイトでタダでもらってみる記事はこちら

では、まず、「販売所」と「取引所」の違いから説明していきますね。

スポンサーリンク

ビットコイン・仮想通貨「販売所」と「取引所」の違い

ビットコイン・仮想通貨の「販売所」と「取引所」の最も大きな違いは、ビットコインを買ったり、売ったりする取引相手売買スタイルです。

「販売所」の取引相手と注文スタイル

  • 「販売所」での取引相手は「販売所」(販売所を提供している会社)になります。
  • 「販売所」の注文スタイルは、「販売所」側であらかじめ提示された価格で売買する。価格の指定はできないがほぼ確実に注文が成立します。

販売所との取引ビットコイン

 

日本ではビットコイン・仮想通貨の「販売所」がいくつかありますが、いづれも「取引所(後で説明します)」と併設したカタチで提供されています。

具体的にには、bitFlyer(ビットフライヤー)、coincheck(コインチェック)、Zaif(ザイフ)、GMOコイン等。

よって、「販売所」でビットコインを買ったり、売ったりする場合、取引相手は、ビットフライヤーやコインチェックなど、あなたが口座を開設した「販売所」との取引になります。

また、注文スタイルは、「販売所」側があらかじめ提示された価格で取引するカタチです。一定時間ごとに購入価格、売却価格が画面に提示されていて、ほぼその価格で取引が成立します。

注文者側からは購入価格や売却価格を指定することはできません。ドルやユーロの両替のような感じですね。

言葉だけではわかりづらいので、実際にビットフライヤーの「販売所」のビットコインの注文画面を例にとって見てみましょう。

■ビットフライヤー「ビットコイン販売所」画面

※こちらは2018年1月14日15時頃の画面になります。

  • 購入価格は、1BTC 1,723,812円
  • 売却価格は、1BTC 1,683,324円

と表記されていますね。

この価格を確認し、まぁ、OKだなと思ったら、欲しい数量を注文します。

「販売所」は、注文を出せば、ほぼ確実に売買ができます

ちなみに、ビットコインの売買単位は、1BTCではなく、もっと細かい単位で設定されていて、各「取引所・販売所」によって異なります。最低で数百円~数千円から注文が可能です。

<参考>

販売所/取引所 売買単位 ※2018年1月14日現在
ビットフライヤー
(bitFlyer)
取引所:0.001BTC
コインチェック
(coincheck)
0.005BTC
ザイフ(Zaif) 0.0001BTC
GMOコイン 0.0001BTC

1BTCが170万円として、0.0001BTCは170円、0.001BTCで1,700円で取引ができますので、気負わずに投資をはじめられるのもビットコインの魅力です。

「取引所」の取引相手と注文スタイル

  • 「取引所」での取引相手は「取引所」に注文を出している誰かです。いわゆる注文者どうしでの取引になります。
  • 「取引所」での注文スタイルは、注文者が希望の数量、価格条件を設定して取引所に注文。条件がマッチングした場合に売買が成立します。条件によって確実に売買ができるとは限りません

取引所取引

「取引所」での取引は、証券取引所で株を売買する感じに似ています。

「取引所」の注文スタイルは、ビットコインを買いたい人と売りたい人が、「取引所」に希望の数量と価格条件で注文を出し、双方の条件が合えば約定する流れです。

では、実際にビットフライヤーの「取引所」でのビットコインの注文画面を例にとって見てみましょう。

■ビットフライヤー「ビットコイン取引所」画面

bitflyer0114_013

上図は実際の取引画面です。

買いたい人と売りたい人がそれぞれ、希望数量と希望価格で注文が出されています。「取引所」は双方の条件を注文時間順にマッチングさせていく仕組みになっています。

注文方法は、成行注文と指値注文の2つの方法があります。成行(なりゆき)注文は、注文数量のみを指定して価格は相場にゆだねる方法で、指値(さしね)注文は注文数量も価格も指定する方法です。

  • 成行注文:注文数量のみ指定し、価格は今の相場にゆだねるため成立するまでわからない
    ※数量がマッチングしないと成立しない(例:大量の売り注文を出したが、その分の買注文が取引所にない場合など)
  • 指値注文:買いたい、あるいは売りたい価格を指定
    ※条件の合う注文者がいなかれば成立しない

「取引所」は注文条件が自由に設定できるが、確実に売買ができるとは限らないということです。

ならば、どちらで売買すればいいの?と思いますよね。

これまでの説明を読みすすめていただいて、投資が全くのはじめてで、株などの経験がない方は、「取引所」での売買はちょっと難しそう、と思ったかもしれませんね。

でも、慣れるとそんなことはありません。多くの投資家は「取引所」で取引しています。その理由は、取引価格の差にあります。

では、具体的にお伝えしましょう。

「取引所」と「販売所」の取引価格の差

結論から言いますと、ビットコインの売買をする際、「販売所」よりも「取引所」の方が安く取引が出来ます。

これは、販売所では手数料が大きいためです。

どうして手数料が大きいかと言えば、「販売所」は、買い注文者にはあらかじめ購入済みのビットコインを提供し、また、売り注文者に対しては、ビットコインの買取りをしているからです。

いわば、注文の購入や売却を代行してくれているわけですね。なので、代行手数料がのせられている、と考えるとわかりやすいかと思います。

既に先の説明でご案内したbitFlyerの画面でお気づきの方もいらっしゃるかもしれませんが、同じ時間での価格差は一目瞭然です。

■ビットフライヤー「販売所」「取引所」ビットコイン

販売所bitflyer0114_015

こちらは、2018年1月14日15時頃の「販売所」と「取引所」の価格になりまます。

  • 販売所
    買い:1,723,812円
    売り:1,683,324円
  • 取引所
    買い(目安):1,694,110円
    売り(目安):1,694,989円

価格は目安になりますが、買いを例にとると、販売所と取引所の価格差は、

1BTC 28,823円 

ということは、

0.1BTCで価格差2,883円
0.01BTCで価格差283円
0.001BTCで価格差28円

ということになります。

数量が多くなると手数料はバカになりませんね。

えっ、ならば「取引所」だけでいいじゃない?

そう思う方もいるかもしれませんが、先に説明しましたように、「取引所」での取引に比べて「販売所」の取引はシンプルでわかりやすく、注文の成約の確実性が高くなります。

また、「取引所」では買いと売りのバランスで注文が成立しますので、買いたい人ばっかり、売りたい人ばっかりの状況では、注文は成立しません。そういった時には、どんどん値があがったり、下がったりしますから、市場の相場によっては買いたくても買えない、売りたくても売れない状況も出てきたりします。

「販売所」「取引所」どっちが得?

価格面だけを比べれば、「販売所」より「取引所」の方が安くてお得です。ただし、それは、「取引所」で注文者どうしで注文数量と価格の需要と供給がかみあい、マッチングが可能な場合においてです。

■ビットフライヤー「取引所」ビットコイン注文画面

bitflyer0114_04

※引用:ビットフライヤー2018年1月14日15時頃

上画面を見ていただくとわかるように、売り注文と買い注文の数量はまちまちですね。ただ、価格が比較的に落ち着いている時には、現在の価格からかけはなれた条件で注文を出さない限り、成立していることがほとんどです。

ただし、急にポジティブなニュースが公表されて、買い注文が殺到したり、ネガティブなニュースが公表された売り注文が殺到した場合などは、売買注文のバランスが保てませんから、注文が成立しないまま市場価格がグングン値上がりしたり、値下がりしたりします

ビットコインは株と違って、一日の値幅の上限が設定されてませんから、1日で100万円あがることもまた下がることもあるので、その点注意が必要です。

そんな時、うっかり成行き注文を出してしまうと、超想定外の価格で注文が成立してしまう可能性もあり得ます。もちろん、想定外の価格での売買成立が想定内ならばいいのですが(^_^;)

相場が動けば、もちろん「販売所」の価格も連動して上がりますし、下がります。ただ、早いタイミングで「販売所」での売買を決断して注文をしておくことで、購入あるいは売却ができる可能性は高くなります

価格の面では「取引所」が優性になりますが、注文の成立の確実性は「販売所」の方が高いので、状況を見て使い分けるのがよいですね。

ここまで、ビットコイン「取引所」「販売所」の特徴としくみについてお伝えしました。

ちょっと長くなりましたので、両者のメリットとデメリットを簡単にまとめておきましょう。

「販売所」「取引所」のメリットとデメリット簡単比較

ビットコイン・仮想通貨の「取引所」「販売所」のメリットとデメリットは以下の通りです。

「販売所」のメリットとデメリット

  • 「販売所」メリット
    相場に関係なく、提示価格で希望の数量が買ったり売ったりできる。
  • 「販売所」のデメリット
    取引所よりも手数料が高い

「取引所」のメリットとデメリット

  • 「取引所」のメリット
    希望価格で指値注文ができ、手数料が安い。
  • 「取引所」のデメリット
    売り注文と買い注文の需要と供給が合わなければ、売買できない。

「販売所」と「取引所」併設している業者は?

日本でビットコイン・仮想通貨の「販売所」は「取引所」と併設されている場合がほとんどです。両者を提供している仮想通貨交換業者は、以下になります。

まとめ

ビットコイン・仮想通貨「販売所」と「取引所」の違いについて

  • 「販売所」
    • 注文者は販売所と取引をする
    • 販売所の提示価格で売買する(価格を指定できない)
    • 希望の注文数量がほぼすぐ成立する
    • メリット:相場に関係なく、提示価格で希望の数量が買ったり売ったりできる
    • デメリット:取引所より手数料が高い
  • 「取引所」
    • 注文者どうしで取引をする
    • 価格を指定して注文可能
    • 注文の需要と供給のマッチングで注文成立。成立しない場合もある。
    • メリット:希望価格で指値注文ができ、手数料が安い。
    • デメリット:売り注文と買い注文の需要と供給が合わなければ、売買できない

ここまで、ビットコイン「販売所」「取引所」の違いを比較しながら、メリットとデメリットをご紹介してきました。

ちなみに私が一番最初にビットコインを購入したのは、bitFlyerの「販売所」です。「取引所」を見たら、注文の種類がいろいろあって、間違えちゃうと怖いな、と思ったからです。

実際、慣れちゃえば全然そんなことはないんですけどね。

現在は「取引所」メインで利用していますが、ビットコイン以外の仮想通貨は、Coincheckの「販売所」や、Zaifの「取引所」などを利用して使い分けています。

といっても、スケールちっちゃい取引ですけど(^_^;)

スポンサーリンク

リップルをおトクに買うなら?

-ビットコイン取引の基礎知識, 初心者入門ガイド, 取引所

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

bn_tax

ビットコインの売買益にかかる税金はいくら?国税庁の計算方法を説明★確定申告もれはばれると手痛いので注意を!

2017年だけでも価格が20倍になったビットコイン。早めに買った方や、乱高下の波の中、大きく値下がりした時に買った方は、利益を計算すると、思わず顔がニヤけてしまうプチ長者さんも多いかもしれませんね。 …

ビットコイン5つの入手方法をチェック!取引所で購入する他、無料でもらうサービスも。

ビットコイン決済ができるお店が増えてきましたね。2017年8月7日から新宿マルイ アネックスでも試験導入されています。 お買物をして、お店のスタッフに、お支払いは「スイカで」「パスモで」というように、 …

仮想通貨は一部

ビットコインの仕組みをわかりやすい図解で解説★仮想通貨投資で億万長者になる方法を考えてみた!

最近、話題のビットコイン(Bit Coin)。ネットでロゴを目にする事も増えましたし、NHKやテレ東のワールドビジネスサテライト等のTVで特集もされていましたね。 2017年からビックカメラや聘珍樓な …

bitbank_eyecatch02

ビットバンク(bitbank)口座開設・本人確認書類登録の手順と方法☆3営業日で完了!

こちらでは、bitbank.cc(ビットバンク)の特徴と口座開設方法・手順についてご説明します。 実際、口座開設の手続きをしてみましたら、翌日に本人確認処理が終了し、翌々日にははがき発送のメールが届き …

kinyutyou

金融庁が認可登録した「仮想通貨交換業者」25社とガイドラインをチェック!

2017年4月に「仮想通貨法」で取引所の登録制が義務化されました。これによって無登録でサービスを提供できなくなりましたが、この制度開始から6ヶ月間、登録猶予がありまして、実際はほぼ6ヶ月、登録完了した …