コインチェックのNEM流出トラブル後、金融庁立ち入り調査中でその結果を待つ間もなく、ビットコインならびに仮想通貨全般が大暴落していますね。
コインチェックをメインに資金をホールドしている方は、全コイン出金停止中ゆえ、売るに売れずで含み損が膨らんでいる方も多いはず。そういう私もコインチェックにリップル保有中ゆえ、只今絶賛身柄拘束中です(^-^;
というか、ここまで一気に下がると、コインチェック拘束うんぬんではなく、どこに保有していても含み損でウツ気味という人も少なくないでしょう。2017年秋頃から仮想通貨をはじめた方は特に、です。売ってしまうか、ホールドして待つか、迷う局面かもしれません。
ただ、この暴落局面を絶好のチャンスと捉えて、すかさず安値で買い増しを続け、次のタイミングの仕込みをしている人もいます。
投資を短期でとらえるか、長期で捉えるか。そのどちらを選ぶかで、今の行動が変わり、その結果、最終的に手にする損益も変わってきますね。
あなたはどちらでしょうか。
投資スタイルに正解はありませんが、投資は全般、長期に分散して継続することでリスクを軽減することができます。
仮想通貨もしかり。そこで、今回は仮想通貨投資でウツにならないためにもおすすめする、時間を味方につける長期分散投資についてお伝えしていきます。
まずは、仮想通貨取引で体調や心を壊してしまうケースに触れておきますね。
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Contents
仮想通貨投資で病むキケン事例
仮想通貨は何しろ値動きが激しいのが特性。24時間365日取引ができ、一夜にして暴騰、暴落なんてことも普通に起こります。
そうなると、昼でも夜でも常に価格が気になります。最初は空いた時間だけでと思っていても、気づけば値段チェックの回数が増え、仕事中や勉強中でもスマホを手放せなくなり、夜も眠れないなんてことも珍しくありません。
生活の中心が仮想通貨になってしまうわけですね。2017年頃から仮想通貨に意識がいきすぎて、体調を崩す人も増えてきました。
「仮想通貨病」で胃炎・じんましん
仮想通貨投資ははじめてから、体調が悪くなった、なんてことはありませんか?
胃が痛くなったり、じんましんになったりしている場合は「仮想通貨病」かもしれません。
↓「仮想通貨病」と診断された「貯金1000万を仮想通貨に換えた男のブログ」運営している方のTweet
医師から「あなたは仮想通貨病です」と診断されました。
症状:仮想通貨の価値の変動を気にするあまり、精神的ストレスが重んで、胃炎・胃潰瘍・蕁麻疹などといったストレス性疾患を発症するもの。 #本当の話です
— マナ@仮想通貨 (@1000crypto) 2017年11月4日
仮想通貨に意識を向けすぎていたせいで、体調を崩されたようですね。
Tweetをされたマナさんは、ブログでは「無理しないでください、よく寝よう。関わり過ぎだと思う場合は、少し時間を減らしてみては?」と警告してくれています。
仮想通貨で儲かったとしても、健康でないとお金使えませんし、気を付けたいですね。
仮想通貨との距離をほどほどをキープ。これ、仮想通貨投資を健康的に続けるポイントです。
また、投資全般に言えますが、熱中するあまり一点集中で全財産をつぎ込んでしまう、という行動をとってしまうことがあります。これは失敗のダメージが大きすぎて、死活問題に発展しかねません。実際、命を絶つ事例も出ています。
仮想通貨投資失敗で自殺
韓国では、仮想通貨投資でうつ病と不眠症に苦しみ自ら命を絶った学生さんのニュースがありました。
この学生さんは元金2000万ウォン(約200万円)を一時2億ウォン(約2045万円)まで増えたものの、暴落で元金も失っていた現状から、仮想通貨投資の失敗が自殺の原因と推測されています。
仮想通貨に投資して巨額を失った20代大学休学生がうつ病と不眠症に苦しみ自ら命を絶った。
察は、Hさんが、最近、仮想通貨の投資に失敗した後にうつになり、不眠症の症状で精神科病院から睡眠誘導剤などを処方されて服用していたという遺族の陳述を確保した。
仮想通貨は全財産一発買いをするほどキケンなことはありません。
でも、短期間に何十倍にも何百倍にもなる体験をすると、その時の高揚感が記憶されて、またそこを狙ってしまうというのも人の弱さだったりします。
値上がりすればもっとを期待して売れず、値下がりするともっとが怖くて買えない。迷いに迷った挙句の行動は、結局、高値で買ってしまったり、安値で売ってしまったり。がっかりな状況はよくあることですね。
売却後の暴騰でウツ気味になる
2018年2月2日のNEWSWEEK日本版に、仮想通貨の価格が急落したのを受け、米ニュースサイト「レディット」が自殺防止フォーラムを立ち上げたというニュースがありました。
「レディット」の仮想通貨フォーラムの利用者(約50万人)向けに全米自殺予防ライフラインへのリンクが張られ、海外ユーザー向けにも自殺予防やメンタルヘルス関連のリンクが用意されたことが報じられていました。
その記事内で個人的にとりわけ驚いた情報として、売り急いだ後の暴騰で気を病んで命を絶った方の弟さんの投稿があります。自分が売却した後の暴騰で塞ぎこむようになり、命を絶たれたとありました。
昨年12月、レディットのフォーラムには、ビットコインを売り急いで儲け損ねた後に自殺した29歳の男性の話が投稿されていた。
投稿者は「私の兄はビットコインのせいで自殺した」というタイトルで、1万5000ビットコインを売却した後、2017年後半の暴騰を見て塞ぎ込むようになった、と書いた。「兄は音信不通になった。心配した両親が自宅を訪ねると、自殺していた」
この方は大損したわけではないんですよ。売却後の暴騰で、大損した気になったということだと思うのです。
そういうことは、投資ならよくあることです。でも、仮想通貨の場合、値上がりも値下がりも、過去の歴史に類がないほどの幅があるだけに、投資額が多ければ多いほどに、「もし売ってなかったら」、「もし買ってなかったら」のたらればの後悔で自分を責めてしまうこともあるのかもしれませんね。
でも、そもそもハイリターンを期待できる仮想通貨はハイリスク。乱高下に一喜一憂していたら、心が疲弊してしまいます。
仕事が手につかず失業したり、大儲かりしても健康を害してしまったら、本末転倒です。
仕事や健康に支障のない範囲で仮想通貨投資を行うためには、余剰資金の中のさらなる余剰資金で投資をすることはもちろんですが、今日の値動きにフォーカスしすぎないことが大切です。
値下がり動向をいちいちチェックしていれば、そりゃあ落ち込みます。でも、最安値も知らぬが仏なんですよね。
そこで、おすすめしたいのが、長期スパンで継続的に購入していくスタイルです。これぞ、心身の健康を守りながら仮想通貨投資をする方法です。
長期的な分散投資でリスクを軽減
2018年2月上旬、ビットコインは70万円台まで下がりました。ここで、焦って売ってしまいたい気持ちになった人も多いでしょう。既に、手放してしまった人もいるでしょう。
でも、ビットコインや他の仮想通貨ではよくありますが、その後、まもなく回復しています。今回の場合は、1日もかからず20%戻しています。
次のタイミングを狙う余裕
高値で買った人はもっと下がるのが怖くて売りたくなるでしょうが、そこを待って次のタイミングを狙う、ということができれば、結果、利益が出る場合も多分にあるわけです。
もうちょっと期間を遡り過去の値動きを見てみましょう。
時間はリスクの味方になる
以下は2017年5月~2018年2月3日までのビットコインの価格推移です。
ビットコインがハードフォークで分岐してビットコインキャッシュが誕生(※)した2017年8月1日は30万円台でした。ほんの半年前の話です。
しかも、このハードフォーク直前には、ビットコイン先行き不安で暴落の懸念の雰囲気から10万円台まで下げ、結果、予想外にも30万円台から下げることなく上がり続けました。
その後、9月には中国の仮想通貨取引所へ規制などで価格は乱高下しながら、2017年12月のバブル暴騰に突入、後2018年1月のコインチェックのネム流出トラブルを経て、2月上旬、70万円台まで下げ100万円前後で落ち着いています。
数か月を振り返っただけでも、価格の上下の激しさがうかがえますね。
何が言いたいかというと、一瞬の価格にフォーカスして焦って行動に出なくても、次のチャンスを待つのもひとつの戦略かも、と思える余裕を持ちたいということです。投資において、過去の例から見ると時間は味方になる場合がほとんどです。
投資家として成功している与沢翼氏もリーマンショックや震災後の回復を例にとって、リスクってのは時間の経過によって助けられる性質があると述べています。
↓投資家として成功している与沢翼氏も「時間」いよるリスク軽減についてTweetしています。
次に時間。リスクってのは時間の経過によって助けられる性質があります。例えばですがリーマンショックとか震災とかあってそのどの時期において投資をしようと2年でたいていプラス5年寝かせりゃほぼプラスになるという検証結果があります。もちろん何に投じるか次第ですが時間はリスクを治癒しうる。
— 与沢 翼 (@tsubasa_yozawa) 2018年1月25日
大暴落時に焦らないというのはなかなか難しいことですが、プロの投資家は、暴落中に冷静な目で将来性のあるコインを買い増ししているわけです。安く買って高く売るには、安く買っておくことが何よりの秘訣ですから。
資金に余裕があれば、ぜひ、買い増ししたい局面です。(あくまでも余剰資金でですよ)
積立投資でリスク軽減
しつこいようですが、投資全般、着実に資産運用をするためには、安く買って高く売るルールを守り続けることです。
そのルールが自動的に行えるしくみとして秀逸なのが積立投資です。
ビットコインや他の仮想通貨がいつ高くていつ安いのか、予測はできても確実な結果はプロでもわかりません。そこで、長期的に一定の金額で買い続けることで、買値を平均化してリスクを軽減して資産を運用していくわけですね。
わかりづらいので、仮想通貨から外れますがじゃがいもを例にして説明しますね。
例えば、じゃがいもを4か月間で40,000円の予算で購入するとします。
買い方は以下の2つありますね。
- 40000円分1回で一発買いする
- 毎月10000円づつ定期的に購入する
1月1日に1個80円じゃがいもを40000円分一発買いすると500個買えます。
では、毎月10000円分のじゃがいもを4か月にわたって月1回買ってみるとします。
野菜は収穫や流通状況によって価格が変動していて、都度、時価で購入することになります。
- 1月1日:じゃがいも1個80円=10,000円分125個購入
- 2月1日:じゃがいも1個100円=10,000円分100個購入
- 3月1日:じゃがいも1個125円=10,000円分80個購入
- 4月1日:じゃがいも1個40=10,000円分250購入
- 合計40000円でじゃがいも合計555個購入→平均単価72円
長期にわたって同金額で購入し続けることで、値段が高い時には少なく買って値段が安い時には多く買うことになり、結果、555個のじゃがいもが買えて、単価も72円になりました。
このように、積立投資は価格変動リスクを軽減しながら、資産運用ができるとても良い方法です。しかも、ルールですから、時々の価格をチェックし続ける必要もなく、本業に打ち込めますね。
この投資手法は「ドルコスト平均法」といって、積立投資の基本概念になります。
一発買いでたくさんの量を高値づかみするキケンが避けられるということです。
仮想通貨では、Zaif(ザイフ)がこの積立投資サービスを提供しています。
近頃、私も個人的にはじめてみました。イーサリアム3000円とビットコイン2000円づつ。スケールちっちゃ(^-^;
まだ、1回目の引き落としを待っている段階なので、毎月の運用実績が見えてきたら、当ブログでご報告していきますね。
分散投資でリスクを軽減
ビットコインや他の仮想通貨を買った後で値下がりして、その時、待てるか待てないかは、資金と心に余裕があるかないかに尽きると思います。
個人的には、仮想通貨投資で夢は持ちつつ期待を目標にしない冷静さも大切だと考えます。
余裕を持った仮想通貨投資を行うためにも、仮想通貨以外の資産は確保しておいてくださいね。当たり前ですが(^-^;
- (手元にいつでも使える)預貯金
- 積立貯金
- 保険商品
- 株式・債券投資
- 他
いろいろありますね。くれぐれも、資産の全てを仮想通貨につぎ込むようなことは避けましょう。
当ブログでは仮想通貨への投資スタイルにおいては、余剰資金の中のさらなる余剰資金で運用することをおすすめしたいます。
でないともしかしてのロマンが楽しく追えませんから、ね。
まとめ
- 仮想通貨投資で病むケースが増えている
- 仮想通貨病で胃痛・じんましん
- 仮想通貨投資失敗で自殺
- 売却後の暴騰で気落ち
- 含み損が出た時の注意点
- 暴落時に今日の価格だけで焦らない
- 暴落時に将来性のあるコインを買い増しできる余力をもつ
- そのために、余剰資金の中の一部で投資をはじめる(くれぐれも)
- 仕事や健康に支障が出ない投資方法
- 積立投資(仮想通貨はZaifで提供)
- 分散投資
ここまで、仮想通貨投資でウツにならないために、含み損が出た時の注意点や、長期運用で時間を味方につける投資スタイルについてお伝えしてきました。
2017年12月の高値で仮想通貨を購入してしまっているとしたら、ツライ局面かもしれません。ただ、過去のあらゆるネガティブ局面(株バブル崩壊、リーマンショック、震災等)で時間が回復を手伝ってくれるということも実際見てきました。
ビットコインをはじめとした、仮想通貨に関しては、全般、まだまだ賛否両論です。でも、2017年から金融庁の管轄で仮想通貨交換業者が登録制を導入されたり、仮想通貨の技術の基本となるブロックチェーンの技術、送金スピードなどは、既に大手金融機関が参入し、それぞれテストもはじめています。
ここはひとつ仮想通貨投資を人生の体験ネタとして、回復を待ち、安値で買い増しながら次のタイミングを狙うのが得策か、と。
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